よく頭痛が起きる人にとって「授乳中に薬を飲みたいけれど、子どもへの影響はないのか」は心配になりますよね。薬を飲まずに済めばいいのですが、頭痛を我慢することがストレスにつながることもあるため、飲まないのがベストとは限りません。現役の薬局薬剤師が「授乳中でも飲むことができる市販の頭痛薬」について、ご説明します。
「授乳中に飲める薬」の判断法
薬の指標のひとつに「相対的乳児薬物投与量(RID)」というものがあり、飲んだ薬が授乳によって子どもへ移行する割合を示します。 これが「10%未満」の場合、一般的に授乳中も安全であると言われています
(※1)。例えば「100mg」の薬を飲んだ場合、子どもは母乳を介して、その薬を「10mg」摂取したということ。
授乳中に飲んで安心な薬かどうかは、この数値に加え、その他さまざまな研究結果を合わせて評価されています。 これを踏まえた上で、授乳中に飲める「頭痛薬(鎮痛薬)」にはどのようなものがあるのか、確認していきましょう。