約7割が「何度か転職してもよい」と回答
日本に長く根づいてきた終身雇用制度ですが、働く世代は年功序列型の働き方についてどう考えているのでしょうか? 転職エージェントの株式会社ワークポートは、2019年に「終身雇用」についてのアンケート調査を実施。同社を利用する405人のユーザーに「入社した時に定年まで働くことを想定していましたか?」と聞くと、「いいえ」と答えた人は68.6%でした。
次に全回答者へ「終身雇用制度は必要だと思いますか?」と質問。「はい」と回答した人は45.7%で、半数以下という結果に。「終身雇用制度は必要ない」と考える人に理由を聞いたところ、「能力よりも年功序列での評価になりやすい(30代・男性エンジニア)」「企業成長のためには新陳代謝は必要(30代・男性営業)」といった意見が上がっています。
最後に「ひとつの会社で長く働き続けたい」と「必要に応じて何度か転職してもよい」の選択肢を用意して、「どちらがあなたの価値観に近いですか?」と尋ねました。その結果、「何度か転職してもよい」と考える人は68.4%。1社に勤め続けるのではなく、あらかじめ“必要に応じた転職”を視野に入れている人が半数を上回っています。
日本型雇用の安定感と実力主義のスピード感。どちらを優先するかは人それぞれですが、自分にあった働き方を選べるようになるといいですね。
関連記事:定年後に再雇用で給与は激減「これで老後を生き抜けるのか…」
文/牧野聡子
参照/株式会社ワークポート「終身雇用について」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000039106.html