嫌なことがあったら「ママ友や夫に話してストレス発散する」という人は、少なくないはず。でも本当に「話せば楽になる」のでしょうか? 話しても「必ずしも楽にならない」ことを心理学的に解説し、「話す」以外で、手っ取り早く気持ちを切り替える方法をご紹介します。

 

「話しても楽にならない」を心理学で解説

 

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思い切って話してみたところ、相手はそれなりにアドバイスのようなものをくれたのに、一向にスッキリしない…そんな経験はありませんか?

 

人は基本的に「自分の価値観」を基準に物事を考えます。そのため人の相談に乗っていても、いつのまにか「自分だったらどうか」と考えてしまいがちです。 「自分の価値観」で話を聞くと、相手の言い分を否定したくなることも。自分の価値観に反することをことを相談されても、否定的な答えしか出ないのです。 すると相手は「自分の悩みを否定された」という体験をすることになります。「話せば楽になる」どころか、余計に傷ついてしまう結果になるのです。

 

カウンセラーは「話を聞く」ことについて、専門的な訓練を受けます。なぜなら人は、そのままだと「話を聞くのが下手」。そのため訓練が必要なのです。 「話せば必ずしも楽になるわけではない」ことの背景には、こういった理由があるのです。