子どもがスマートフォンを顔に寄せて画面をじっと見ていたら、「目が悪くならないかな?」と心配になりますよね。ここで“気にしすぎ”と思ってはいけません。どうやら子どもたちの視力は、実際に年々低下しているようです…。

10年前と比べて視力低下が顕著化!

文部科学省は昨年12月、「令和元年度学校保健統計調査(速報値)」を公表。同調査は学校保健安全法により実施される健康診断の結果に基づいて、児童等(満5歳から17歳まで)の発育状態・健康状態を調査したものです。

 

総括表では平成21年度のデータも掲載されていますが、気になるのは“裸眼視力1.0未満”の子どもの割合。令和元年の結果では、なんと小学生・中学生・高校生が「過去最多」になっていたのです。

 

まず小学生の結果を見ると、10年前の29.71%から4.86ポイント増加して34.57%に。同じように10年前を基準にすると中学生が4.93ポイント増の57.47%、高校生に至っては8.27ポイント増となる67.64%という結果になりました。

 

文部科学省では結果を踏まえ、日本学校保健会において「視力と生活習慣に関する項目等(携帯電話・スマートフォン、読書、運動などの時間)」との詳細な分析を実施中。さらに実態調査を行った上で、令和2年度以降に視力対策用の啓発資料を作成・公開するとしています。