日本人の4人に1人は慢性的な頭痛に悩まされており、特に2040代に多いといいます(※1)。頭痛がしたとき「またいつものか…」と、つい市販の鎮痛薬を飲んで済ませてしまうことがあると思います。しかし鎮痛薬を飲み過ぎると、症状改善どころか頭痛を誘発することも。「薬剤の使用過多による頭痛」について詳しく解説します。

〝薬物乱用頭痛〟とは?

iStock.com/miya227

「薬剤の使用過多による頭痛」は、頭痛持ちの人が市販の鎮痛薬などを頻繁に使用することで、薬の効果が次第に弱まり、発症回数も痛みも増加する頭痛のことです。 以前は〝薬物乱用頭痛〟と呼ばれていましたが、違法薬物を連想させることから現在では「薬剤の使用過多による頭痛」と呼ばれます。 慢性的な頭痛に悩む人が、症状がないときや我慢できるくらいの弱い痛みのときにも、痛みに対する不安から予防的に鎮痛薬を使用することで発症しやすいとされています。 鎮痛薬の誤った使用を続けると、誰でも発症する危険性があります。

 

>>NEXT 「薬物の使用過多による頭痛」になる目安量は?