蕁麻疹は15~20%の方が一度は経験する

(※1)、比較的よく見られる皮膚症状のひとつです。突然発症するものの、しばらくすると自然に改善することが多いため軽く考えられがちですが、重度になると命に係わる症状が現れることも少なくありません。蕁麻疹が起きたときの、正しい対処法と受診の目安などを詳しく解説します。

 

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「蕁麻疹」はなぜできる?

 

蕁麻疹の「正体」は、皮膚の中の細い血管が一時的に膨らみ、血液の成分が皮膚の中に漏れ出したもの。このような反応を引き起こすのは、血管の周囲に存在する「マスト細胞」です。 マスト細胞は炎症や免疫反応を司る役割を担っており、刺激を受けると血管を広げたり神経を刺激して、かゆみを引き起こす「ヒスタミン」と呼ばれる物質を放出するのです。

 

 

引用:シオノギ製薬「蕁麻疹(じんましん)-蕁麻疹どんな病気?」

 

マスト細胞を刺激する原因の多くは、特定の飲食物や花粉、化学物質、ハウスダストなどアレルギーの原因となる物質や薬剤などです。 原因が分かっていれば、それらの物質を避けることが最も効果的な予防法です。しかしある日突然発症することも多く、約70%は原因がはっきりわからないとされています

(※2)。 日本皮膚科学会によれば、蕁麻疹は免疫反応の異常によってもたらされるとも考えられており、疲れやストレスが溜まっていると発症しやすいとのこと。 蕁麻疹を予防するには日ごろから生活習慣を整え、身体のコンディションをベストな状態に保つことも大切です。

 

 

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