■「学生症候群」への対処法

iStock.com/metamorworks

 

学生症候群になりやすい人は、「想定外のことが起きる」ことを想定していません。つまり、いつも「イチかバチか」で臨んでいる…そこを見直す必要があります。 まずは、作業の段階ごとに細かい締切を作ってください。「企画立案」「資料集め」「制作」という段階が必要なら、それぞれの段階ごとにも、締切を設定します。 作業を段階分けすることで「今日はここまでやればいい」と思うことができ、着手しやすくなるというメリットも生まれるでしょう。

 

また作業にかかる時間を「余計なじゃまが一切入らない最短の時間」で見積もりがちな人も注意が必要です。 急な腹痛でも起ころうものなら、その時点で締切は守れなくなってしまうからです。 そこで「締切日」から逆算して「開始日」を決めるのではなく、数日のサバを読んで「締切日」を前倒しに設定してください。 ここは自分に厳しくするしかありません。トラブルになって周りに迷惑をかけないためにも、自分を追い込む覚悟が必要です。

 

筆者自身も「学生症候群」なので、油断をするとすぐにギリギリになってしまいます。今回は自戒の意味を込め、心がけている対処法を紹介しました。 他にも、家族や周りに宣言して「やるしかない状況を作る」のも効果的です。まずは「今回は締め切りに遅れるとマズい!」というとき、ぜひ試してみてください。

 

 

文:矢島 みさえ