夏休みの宿題や納期に余裕のある仕事など、時間は十分あったのに先送りにして、ギリギリで追いつめられてしまった…みなさんにも、そんな経験があるのではないでしょうか? このような人間心理のことを「学生症候群」と呼びます。このタイプの人が陥りがちなトラブルや、対処法について解説したいと思います。

 

「学生症候群」ってどんな状態?

 

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「学生症候群」とは、締切や納期のある作業を行うとき、期限ぎりぎりまでなかなか作業をはじめられない人間心理のこと。 「余裕がある」と思うと、人はあせることができません。ついついゆっくりしてしまうのです。 学生症候群の人は「ギリギリにならないとやる気が出ない」「追いつめられたほうが効率が上がる」などと言います。 でも、あくまでもそれは「無茶をして集中的にがんばったら、なんとかなった」というだけのことです。 そしてこの「なんとかなった」という経験が、「前もできたから次も大丈夫」という考えを生み、学生症候群に拍車をかけてしまいます。