息苦しさやめまい、手足のしびれなどの症状が出る「過換気症候群」は「過呼吸」とも呼ばれ、若い女性に比較的よく見られる病気のひとつです。発症した場合は、正しい対処を行うことで症状を改善することができます。今回はその特徴や、発症してしまったときの対処法などをご紹介します。
過換気症候群ってどんな病気?
「過換気症候群」は、精神的な極度の不安、緊張、興奮などによって、呼吸の回数が異常に増えることにより、身体の中の酸素が増えすぎてしまう病気です。 血液中には酸素と二酸化炭素が溶けていますが、体内の酸素と二酸化炭素の対比バランスが崩れることで血液中の酸性度が変化するため、様々な症状が引き起こされます。 主な自覚症状には、息苦しさ、息のしにくさ、胸の痛みなどのほか、めまいや動悸、手足のしびれやけいれんなどが挙げられ、全身に様々な症状が現れるのが特徴です。 これらの症状が突然現れるため、発症するとパニック状態に陥る人も少なくありません。その状態がさらに呼吸数を早めて、症状を悪化させることにつながるのです。