ウィンザー効果は子育てにも有効
行動療法では「褒める」ことで、その行動は「良い結果を得られるものだ」と学習してもらい、その行動を増やせるように促していきます。 簡単にいうと、ある意味「犬のしつけ」と同じところがあります。たくさん褒められたりエサをもらえたりすると、犬は意味がわからなくても芸を覚えていきます。 子育ての場合も同じように「褒める」を使うのですが、「褒める」がより効果的にはたらくためには3ステップが必要となります。
1.本人を褒める
2.本人の目の前で第三者に対して、本人のいいところを伝える
3.本人に対して「○○先生が褒めていたよ」と第三者のコメントを伝える
このうちの「3」が、これまでに説明してきたウィンザー効果にあたります。「1」や「2」などもそれなりに効果はありますが、「3」を加えることでぐっと説得力が増します。 子どもを褒めて伸ばしたいときには、ぜひこの3ステップを試してみてください。
先にも説明しましたが、ウィンザー効果を狙った市場はたくさんあります。ほとんどのサイトでレビューや口コミを目にしたことがあるでしょう。 良い印象も悪い印象も、「第三者」が言うことで説得力が増すことを知っていれば、逆にその意見に振り回されることはありませんよね。 第三者の意見はあくまでも「参考」。自分の目や感覚、心の動きを信じ、「自分で判断すること」を意識してみてはいかがでしょう。
文:矢島みさえ