「あの人とはノリが合わない」「なんだか気が合わない」という人は、どこにでもいますよね。そんな相手とでも、うまくつき合わなければならないのが大人の社会というもの。少しでもストレスを減らしたい人に、今回ご紹介したいのが心理学でいう「ミラーリング」。これを活用すれば、驚くほど人間関係がラクになるはずです!

 

「ミラーリング」で親近感が生まれる仕組み

 

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「ミラーリング」とはその名の通り、相手の行動や口調などを「鏡のように真似をする」ことを言います。 心理学には「類似性の法則」というものがあり、人は「自分と似ている相手に好意や親近感を抱く」と言われています。 「ミラーリング」は、この法則を利用したテクニックです。でも、どうして相手の真似をすることで、好意や親近感が得られるのでしょう。

 

一説によると、それには脳の中の「ミラーニューロン」という神経細胞が関係していると言われています。 実はこの「ミラーニューロン」は、「自分がしていること」と「他人がしていること」の区別がつかないのだとか。 目の前で「リンゴを持つ」人がいると、自分が「リンゴを持つ」ときと同じ細胞が反応するそうです。

 

つまり「相手がしていること」と「自分がしていること」が同じとき、「ミラーニューロン」が「同じ反応」をすることに。 このとき脳が感じる「一体感」が、好感度や親近感に影響していると考えられているのです。