薬物療法と生活改善でPMS症状を軽減

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PMSを放っておくと、生理前でなくても抑うつ気分などを引き起こす原因になりますので、症状が強い方は正しい治療を行う必要があります。 一般的に行われる治療は、以下の2つです。

 

●排卵を抑制してホルモンバランスの変動を抑えるホルモン治療(ピル)

●鎮痛薬や精神安定剤などそれぞれの症状を改善するための薬物療法

 

また、効果は人それぞれですが、漢方薬が用いられることもあります。 どのような治療に効果があるかは人によって異なるため、薬を試しながら自分に合ったものを探していくことになります。 症状が改善するまでに時間がかかることもありますが、担当医とよく相談して治療を進めていきましょう。

 

日常生活の中では生理周期を把握することが大切。基礎体温をつけ、症状があらわれる時期を予測しておきましょう。 また発症する時期になったら、できるだけストレスや疲れを溜めない生活を心がけることが必要です 過度なカフェインやアルコールの摂取も、症状を悪化させるという報告がありますので、食生活にも注意しましょう。

 

 

(※1)日本産婦人科学会「月経前症候群」

 

文:成田亜希子