水ぼうそうの感染対策

水痘帯状疱疹ウイルスは、飛沫感染、接触感染、空気感染と様々な感染経路を持つウイルスです。

飛沫感染や接触感染は、発症者から排出されたウイルスを吸い込んだり触れたりすることによって感染するもの。予防には手洗い、手指消毒、マスクの着用を徹底することが大切です。 また、ウイルスは水疱から出る体液にも含まれていますので、感染者とのタオルや寝具の共用は避けるようにしましょう。 空気感染は、空気中を漂うウイルスを吸い込んでしまうことによって感染するものです。これは市販されている通常のマスクでは、感染を防ぐことはできません。 このため発症者と同じ空間にいるのはできるだけ避け、家族に発症者がいるときはこまめに空気の入れ替えを行うようにしましょう。

 

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上のお子さんがいる家庭では乳児期の予防接種を忘れずに受けさせ、幼稚園や学校などで水ぼうそうが流行っているときは出入りを控えるようにしましょう。 また、今まで水ぼうそうにかかったことがない妊活中の方は、妊娠前に水ぼうそうの予防接種をしておくのもひとつの方法です。 水ぼうそうの予防接種は妊娠中に接種することはできませんので、二人目以降の妊娠を希望される方は、トライする2か月前には予防接種を終えておくと安心です。

 

(※1) 国立感染症研究所「水痘とは」
(※2) 国立感染症研究所「成人水痘―妊婦の水痘などを中心に」
(※3) 国立感染症研究所「妊娠中の水痘」

 

文:成田亜希子