ウイルスや細菌による感染症のなかには、妊娠中に感染すると、お腹の赤ちゃんに先天的な障害を引き起こすものも少なくありません。子どもの間で流行しやすい「水ぼうそう」もそのひとつ。大人がかかると重症化しやすく、妊娠週には注意が必要です。
水ぼうそうってどんな病気?
水ぼうそうは、「水痘帯状疱疹ウイルス」に感染することによって発症する病気です。 全身に強いかゆみを伴う発疹が生じるのが特徴で、発熱やだるさを伴うことも少なくありません。発疹は頭皮から現れ始め、体幹、手足へ広がっていきます。 また、赤く膨らみのある発疹は徐々に水膨れになり、最終的にはかさぶたになって剥がれ落ちます。全身に発疹が広がるため、発症すると〝派手な症状〟があらわれる感染症です。 しかし、多くは一週間前後で自然に改善していきます。現在、水ぼうそうに対するワクチンは、乳児期の定期接種となっています。 しかし、今でも年間100万人程度が発症していると推定されており、その多くは9歳以下の子どもであるとのことです
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