妊娠中のリンゴ病対策はどうすればいいの?

 

iStock.com/naturalbox

 

リンゴ病は一度感染すると抗体ができ、再びかかることはないとされています。しかし妊婦でリンゴ病に感染したことのある人は3割程度とのこと

(※1)。 半数以上が感染する可能性があり、予防に注意する必要があります。リンゴ病の原因ウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

 

飛沫感染=咳やくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する経路
接触感染=ウイルスが付着したものを触り、その手が口や鼻を触ることによって感染する経路

 

感染を防ぐには、これらの経路をシャットダウンすることが大切。周囲でリンゴ病が流行っているときは手洗いや手指消毒、マスクの着用を徹底するようにしましょう。 家庭内でも感染対策を徹底するとともに、保育園や幼稚園ではやっているときは、できるだけお迎えを避けたほうがよいでしょう。

 

それでも妊娠中にリンゴ病の症状が現れたときは、産婦人科を受診しますが、前もって必ず連絡をしてください。感染予防のため、マスクの着用や別ルートからの出入りなどを指示される可能性があります。 もしリンゴ病にかかったとしても、必ず赤ちゃんに影響が出るわけではありません。医師の指示に従って落ち着いて経過を見ていくようにしましょう。

(※1)金沢市医師会「伝染性紅斑(りんご病)」
(※2)国立感染症研究所「伝染性紅斑とは」
(※3)金沢市医師会「妊婦の伝染性紅斑」

文:成田亜希子