自宅と小学校の半径数キロメートル圏内で毎日を過ごす子供達にとって、非日常の世界を垣間見れる家族旅行は、とても特別なものです。
旅行中はもちろん、休み明けに登校したときも友達に真っ先に自慢したくなるほどワクワクした経験。大人になっても、当時の記憶は何も覚えていないのに「小2の春に沖縄に行ったよね」と、旅行だけは思い起こせるほど、記憶に深く刻まれています。
だからこそ、親としては「特別な家族旅」を我が子に経験させてあげたい! …とは思うのですが、家計を預かる立場としては財布の紐をなかなか緩められませんよね。
「最高の旅」を「最低の価格」で!
そんな私たちの理想をどうにか実現すべく、今回は旅行ジャーナリストの小暮祥子さんに、賢くお得に家族旅行を楽しむためのヒントを教えてもらいました。
PROFILE 小暮祥子さん
旅行アドバイザー・子連れ旅行アドバイザー。レジャー施設(ららぽーとスキードーム“SSAWS”)の広報担当の職を経験。「子供と一緒に旅行しよう」という趣旨で作られた育児サークルのママたちと子連れ旅行や季節ごとのイベントを楽しみ、その実践で得たノウハウとネットワークを生かし、2003年4月よりAll About「子連れ旅行」ガイドに。
専門家に聞く!賢い家族旅行を計画するコツ
1)まずは年間行事表で、家族旅の賢いスケジューリングを!
賢い家族旅の準備はスケジューリングから。
「学校で配布される年間行事表を確認し、創立記念日や運動会の振替休日など、平日の休みをチェックしましょう。旅行のピークから1日でもずらせるだけで、混雑を避けることができ、費用も抑えることができます」(小暮さん)
2)航空券だけじゃない移動の交通費トータルで賢い選択を!
12歳未満は小児運賃とはいえ、飛行機移動を伴う旅行は航空券代が予算を圧迫しがち。価格の安い早朝便や深夜便に目がいきがちですが、ここは要注意。子連れ旅では子供の体力にも気を配らないと結局、空港からホテルまでタクシー移動になったり、体調を崩して予定していたプランをキャンセルせざるを得なくなったりしかねません。
「飛行機や新幹線など、高額な交通費単体ではなく、旅行中の交通費などをトータルでシミュレーションしておくのが賢い旅支度といえます」(小暮さん)
3)周辺施設とセットでクーポンサイトをチェック!
旅先の飲食店やおみやげ屋さんではクーポン利用ができることが少なくありません。出発前に旅先の観光協会のホームページをチェックしておきましょう。 「また、子供が好きなテーマパークなどは『アソビュー』や『みんなの優待』といったクーポンサイトで、安く遊べるチケットが手に入れられないか、探してみる手もあります」
(小暮さん)
4)最高の家族旅が実現できるホテル探しのコツは「体験型」と「季節感」
いつもと違う、特別なひとときを過ごすためにはホテル選びが肝心。価格は同じでも、ホテル自体のサービスの差で、コスパは格段に変わってきます。
「お子さんが小学生なら、体験型の施設やイベントがあるホテルがポイントです」(小暮さん)
また、季節行事の飾り付けなどがあると、写真が可愛く撮れて気分が高まるなど、お得感を感じやすいのだそう。
さらに、憧れのホテルも「直接予約」なら最低価格が保証される!?
施設やイベントも充実した特別なホテルは「家族4人だと値段がちょっと…」と躊躇しがちですが、実は最近、ホテルの公式サイトから直接予約することで、適用には条件があるものの最低価格を保証するところが出てきています。
予約方法にも工夫をすれば、家族みんなが満足できるような質の高いホテルに、お得な価格で宿泊することも可能なんです!