ボルダリングは体と心を鍛えるのにぴったり


ボルダリングの競技で得られるものはたくさんあります。 体力がつくことはもちろん、身体の色々な部分を使ってする競技なので、体幹を鍛えることもできます。 縦横の移動は、大人の身体とはちがって手足を大きく広げて移動しなければなりませんので、硬くなりがちな股関節や肩甲骨も柔らかくなります。

 

また、登るときには登り方を考えながら上へ上へと登っていきます。「どこのホールドに手や足をかければいいのか」ということを常に頭で考えなくてはならないので、集中力も必要不可欠。

 

さらに登り切るために何度もトライすることで粘り強くなり、失敗しても「次はこうしてみよう」「登り切るにはどうしたらいいのか」と考える力が身についていきます。 問題を解決するための様々な手段を考えられるので、将来壁にぶつかっても乗り越えられる精神力を得られるとされています。

 

加えて、ボルダリングはコミュニケーション能力の育成にも一役買ってくれます。 ボルダリングは1つの壁に対して1人というのがルールではありますが、同じ壁を登りたい人もいるので、譲り合ったり、助言しあったりする場面も。 同じ壁を登るのにも相手がいることで自然とコミュニケーション能力が磨かれていきます。

ボルダリングの魅力は観客との一体感


数年で認知度がグンと上がったボルダリング。オリンピック競技に選ばれたこともあり、詳しいルールや見どころはわからないけど、なんとなくどんなスポーツか知っている、という人が増えたような印象です。

 

ボルダリングは個人でプレーするスポーツということもあり、何となく孤独に登るイメージがあります。しかし、実は観戦している人たちとの距離が近さが、このスポーツの魅力のひとつ。 登り切ったときや、難しくて戸惑っているときに、まわりから声をかけてもらえることもあるんだとか。プレイヤーと観戦者が一体となって楽しむことができるという、意外な一面を持ったスポーツのようです。

 

また、ボルダリングはある意味自分との戦い。 「ここの目標を達成したら次はここ」というように常に目標を持ち、その目標を自分の力でひとつひとつクリアしていくという達成感を楽しむこともできます。 1人で行うスポーツなので、登れなかったとしても誰かに迷惑がかかることはありません。ゆっくりと自分のペースで進めることができるのも魅力の一つと言えるでしょう。