帰省時にも役立つ! 和室でスマートに振舞う方法

この時期は帰省やお正月の食事会などを控えている人も少なくないはず。そんなときに困る人が多いのが、和室での立ち居振る舞いです。 自宅に和室があるという人もいると思いますが、日常生活のなかではなかなか立ち居振る舞いにまで意識が向かないという人も多いでしょう。

 

ふすまの開け閉めは“一旦止める”がポイント

例え自宅に和室があったとしても、普段は何気なく開け閉めしている「ふすま」。 正しいとされる開け閉めの方法や細かい所作については、マナー本やマナー講師ごとに様々な方法が紹介されています。 とはいえ、基本的には次の3つのポイントを押さえておくとよいようです。

 

①立ったままではなく、正座をして開け閉めする

②入るときはノックではなく、「失礼します」と声を掛ける

③開けるときは5cmほど開けてから全部開ける、閉めるときは5cmほど残してから全部閉める

 

ただし、親しい人だけが集まるカジュアルなシーンであったり、和室を洋風に使っていたりする場合はこの限りではありません。 時と場合によって振る舞い方が変わりますが、ひとつひとつの動作を丁寧に、落ち着いて行うことが大切です。

 

踏んではいけない3つのものを覚えておく

「畳の縁は親の頭と同じ」という言葉を聞いたことはありませんか? これは畳の縁を踏ませないための言葉のひとつ。他にも、和室には踏んではいけないものがあります。

 

①畳の縁

畳の縁を踏んではいけない理由は諸説あるようですが、今回は特に有名な2つの理由をご紹介します。 理由の1つは、畳の縁はその家の象徴であるというもの。 現代のモダンな和室では、畳の縁もシンプルになっていることが多いので実感することが難しいかもしれませんが、古い家の畳や時代劇の畳を見てみましょう。縁に模様が入っていることが分かるはずです。 とくに格式を重んじる家の場合は、畳の縁に家紋を入れることがあります。これを「紋縁」と呼びます。つまり、紋縁を踏むということは、その家の象徴を踏んでいるのと同じで、非常に無礼なこととされました。 その文化が時代を下っても継承され、例え紋縁でなくても踏んではいけないというマナーになったようです。

 

もう1つは、縁を踏むと畳が痛んでしまうという理由です。昔の畳は現在ほど丈夫ではなかったため、繰り返し縁を踏むと摩擦により畳が痛み、歪んでしまうことが多かったんだとか。

 

②敷居

洋室だとあまり気にならない「敷居」。和室の場合はふすまや障子とセットで、様々な敷居が存在します。 敷居を踏んではいけない理由はいくつかあり、踏むことによって建てつけが悪くなるという物理的な理由や、家の象徴である敷居を踏むことはその家を貶めることと同義であるという理由などが有力です。 いずれにしても、わざわざ踏む必要はないので注意しましょう。

 

③座布団

座布団を踏んではいけないと子どもの頃にしつけられたという人も多いかもしれませんが、これにも理由が。 かつて、座布団は身分の高い人しか使うことができないものでした。その座布団を使ってもらうということは、相手をを敬い、もてなしていることを意味します。 そのため、座布団を踏むということは、そのもてなしの心を踏みにじるということになってしまうんだとか。

 

室内を歩いているときにわざわざ座布団を踏むという人はいないかと思いますが、立ったり座ったりするときにうっかり 足がかかってしまうということは少なくありません。 ゆっくりと丁寧に動くことを心がけると座布団を踏まずにすみます。