橋本病を発症しやすい年代は?


 

iStock.com/kohei_hara

橋本病は、男性よりも女性に圧倒的に発症しやすい病気で、その差は20倍とのこと。 橋本病と診断される人は、20代後半頃から増え始め、30~40代でピークとなります。まさに育児や仕事に大忙しのママ世代ですね。

 

産後は20人に1人が、1~3か月の間に甲状腺機能に異常が生じることが分かっています。そのなかには、橋本病を発症することも少なくありません。 橋本病の症状は、いわゆる産後疲れと似ているため症状に気づかず、つらい症状に悩んでいる方も多いと考えられています。

 

というのも甲状腺機能は、低下したとしてもすぐに甲状腺ホルモンの分泌が減少するわけではありません。また甲状腺ホルモンが減少が軽度であれば、症状が現れないことも多いのです。 このため甲状腺機能が低下していても、まったく気づかずに生活している人も珍しくなく、成人女性の7~8人に1人はこのような素因を持っているとされています。 はっきりした原因はわかっていませんが、これらの素因がある人は、産後急激に甲状腺機能の異常を生じやすいとされているのです。