「セルフメディケーション」という言葉を知っていますか? 聞いたことはあるけど、詳しくは知らないという方も多いまもしれません。
自身や家族の健康に対する知識がつくうえ、国の医療費も抑えられ、さらに「セルフメディケーション税制」で節税にもなって、メリットがたくさん。
セルフメディケーションについて、薬剤師がおすすめの提案をします。
「セルフメディケーション」ってどんなこと?
セルフメディケーションとは、「セルフ(=自分自身)でメディケーション(=治療)すること」、つまり自分で症状を判断して市販の薬を飲んで治療することを指します。 WHO(世界保健機構)でも、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義し、セルフメディケーションを推進しています。
難しく聞こえますが「病院に行くのではなく、ドラッグストアなどで市販薬(OTC医薬品)を購入して対応しよう」というもので、そんなに難しいことではありません。
どのような症状がいつから出ているのかしっかり把握して、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談し、市販薬を購入します。
体調が悪いと気がついたら、早めにしっかり休むこともセルフメディケーションの一部です。
「セルフメディケーション」のメリット
セルフメディケーションを行うと、自分の健康に意識が向きやすくなります。 どの症状にどんな薬がよく効いたのか意識しやすいため、これは当然のこと。薬や健康に対する知識もつくため、家族の健康管理にも役立ちます。 ドラッグストアで購入したり、自宅にある薬を飲んだりすると、病院を受診することと比べて、圧倒的に時間や手間がかかりません。 また、健康を意識した生活を送ることで、病気になりにくくなり医療費が抑えられるケースも。 国の負担する医療費が減ることで、子どもたちが大人になったときの国の財政にも、いい影響となるはずです。