寝室を分けるとセックスレスになりやすいと言われることがありますが、大切なのは寝室を「分ける」「分けない」だけではありません。寝室が「別」だからこそ、セックスレスになりにくい心理的効果もちゃんとあるのです。上手に「コツ」を押さえれば、寝室が別でも十分夫婦生活を楽しめるはず。心理士が解説します。
「寝室を別にする」ことのメリット
寝室が別だと「よく眠れる」というメリットがあります。ベッドの固さ、室温、湿度、布団の種類、部屋の明るさなど、人が「心地よく眠れる」環境には個人差がありますよね。 夫と一緒に居る空間が「不快」であると、脳は「夫=不快」と誤解して覚えてしまいます。もちろんそれは夫側も同じこと。良質な睡眠は精神の安定にも効果的です。 寝づらい環境なのに無理をして一緒にいるのなら、いっそのこと分けてしまったほうが、精神的にも楽になれるでしょう。
もうひとつのメリットは「夫婦の時間」にレア感が生まれること。人は「いつでも手に入る」と思うと、途端に求めなくなります。遠方にあるときは通っていたお店が、近くにできると意外と行かない…ということはありませんか? 人間関係でも同じことが起こりうるのです。寝室が同じだと、夫婦生活が「いつでもできる」という安心感を生む一方で、「じゃあ、今日じゃなくてもいいか」と求める気持ちが薄れてしまいます。 寝室が別だと、夫婦生活をする日を「特別でレア」に感じることができるのです。