失敗力は「分析」と「対策」によって身につく
Step1の「失敗を素直に受け入れる」ことができたら、Step2として「なぜ失敗したのか」を分析し、Step3として「次に失敗しない」ための対策をとることが大切です。 具体的にどのように失敗を生かすべきか見てみましょう。
失敗の原因を分析する
まずは失敗の原因を自身の中で明らかにしておくことが大切。この部分がはっきりしていないと、また同じ失敗を犯してしまう可能性があります。
書類の不備による失敗なら、失敗した部分のフォーマットを見直して修正しましょう。取引先との商談における失敗なら、相手が気分を害してしまった理由を考えなくてはいけません。
もし自分だけでは分析しきれないときは、周りの人にアドバイスをもらいましょう。客観的な視点が加わることで、自分では見えていなかった原因が見えてくることがあります。
また、失敗した原因が見えてきたら、メモなどに残しておくのがおすすめ。文字にして残すことによって、忘れにくくなるうえに、自分の失敗の傾向が見えやすくなります。 失敗例だけをまとめたメモ帳やノートを作っておき、定期的に見直すようにすると、失敗を減らすことにも繋がります。
失敗対策はできるだけ具体的に考える
失敗の原因が見えてきたら、どのような対応を取るべきたっだかを考えましょう。このとき、できるだけ具体的に考えることで、失敗力が身につきます。
失敗をしてしまったとき、上司や先輩から「次はどうするの?」と聞かれて、「気を付けます」「注意します」と答えてしまう人がいます。これでは失敗に学んでいるとはいえません。
失敗してしまった理由を踏まえて、具体的にどんな点に気を付けるのか、次に同じことが起きたらどのように対応するべきか、考えを深めてみましょう。
部下や後輩に体験談として伝える
自分にとっては忘れたい出来事かもしれませんが、その失敗は部下や後輩にとっては「生きた教訓」になるかもしれません。
失敗事例を具体的に出して「私はこういう失敗をした、だから気を付けて」とアドバイスされれば、部下や後輩も自分ごととして受け止めることができます。
失敗を自分自身のために生かすことはもちろんですが、部下や後輩のために生かしてあげることができれば、彼らの失敗力を養うことにもなります。