「失敗力」とは、失敗を恐れず、挑戦を続ける勇気のこと。言いかえれば、「失敗に学ぼう」ということです。 昔から失敗は成功のもとと言わています。ノーベル賞を受賞した科学者も大手企業のトップもさまざまな失敗を経て、成功を手にしてきました。大切なことは、失敗したときにどのようにしてそれを生かすかということです。
そこで今回は「失敗力」を身につけるためのコツをご紹介していきたいと思います。
失敗力は素直な人ほどつきやすい
失敗は、できれば避けたいもの。とはいえ、人は生きていればどこかで必ず失敗をします。大切なのはその失敗から学ぶことです。そのためには、次の2つの行動はやめるべきです。
①失敗をいつまでも引きずる
失敗してしまうと誰でも落ち込みますし、がっかりします。あるいは、自分に対してイライラする人もいるでしょう。これは仕方のないことですが、ネガティブな考え方をしていると、さらにネガティブな状況を招いてしまう可能性があるので、失敗を長々と引きずるのはやめましょう。
失敗力のない人は、「あのときこうしていればうまくいったのに…」と、タラレバをずっと口にしがち。起きてしまったことは仕方がないので、素直に受け止めて次の行動に移る努力をした方が建設的です。
②責任転嫁する
失敗に対して、そもそも失敗を自分のせいではないと決めつけてしまう人も、失敗力を身につけることができません。
例えば「私が失敗したのは、この仕事を私に任せた上司の責任だ」と上司のせいにしたり、「この仕事で結果がでなかったのは、後輩の出来が悪いからに違いない」と考え、失敗したことから目を逸らしてしまうことはありませんか?
失敗の責任転嫁で得られるのは「周囲からの信頼を失うこと」だけです。自分の失敗をきちんと受け止めることが、失敗力を身につけるための第一歩。周りのせいにするのはやめるべきです。
失敗力を身につけるための3ステップ
失敗力は、次の3ステップを意識することで身につけやすくなります。
Step1 失敗を素直に受け入れる
Step2 失敗から得た教訓は何か考える
Step3 教訓を取り入れながら仕事をする
言葉にしてみると当たり前のことで、特別難しいことではないように思えます。しかし、いざ失敗に直面すると、それを受け入れるのは「負け」を認めたような感じがして、なかなか素直に受け止められないものです。
失敗してしまったときは一度冷静になって、起きたことを受け入れる努力をしてみましょう。