費用面での負担は避けられない
とにかく便利に思えるトランクルームですが、マイナス面もあります。
まず最も大きいのが利用料金です。所在地や借りているトランクルームのサイズなどにもよりますが、月額利用料だけで東京23区だと14,000円~(屋外型1畳)が相場となっています。 これ以外にも管理費、更新料などの支払いが発生します。長期間使う場合にはそれなりに費用がかかるということを念頭においておく必要がありそうです。
また、最近ではトランクルームの利用者が増えていることもあり、使いたいときに空きがないという状況があるようです。かといって、遠く離れた場所に借りてしまうと、出し入れが不便になります。特に都市部ではこの問題が顕著のようです。
管理会社によっては荷物の出し入れに立ち会いが必要な場合もあるようです。事前に管理会社へ連絡しなければならない手間や、気軽に予定変更ができない不便さがあると、本来の目的からそれてしまうこともあるのではないしょうか。
トランクルーム増加の背景とは
そもそも、ここ数年でトランクルームが流行りだしたのはなぜでしょうか?
トランクルームの発祥はアメリカと言われています。一般社団法人 日本ストレージ協会(JSSA)によると、アメリカでは1970年代から市場が広がり、現在ではアメリカ全土で5万ヵ所、1,700万室以上のトランクルームが設置されているそうです。利用状況も10世帯に1世帯が利用するほど浸透しているとのこと。
一方の日本では20年ほどの歴史しかなく、アメリカに大きく遅れは取っているものの、ここ10年で市場を2倍以上に成長させており、2025年にはさらにその2倍まで増加する予測となっているそうです。日本の住宅は狭いので、都市部を中心に今後ますます需要が広がってくるものと見られています。
“もうひとつの納戸”感覚で使えるトランクルーム
トランクルームはどうしても物が増えがちな子育て世代にもぴったりのサービスです。 利用できるトランクルームも少しずつ増えてきているので、もしかしたら子育て世代の収納方法の新スタンダートになるかもしれませんね。
文/小野寺香織