産後はホルモンバランスの急激な変化によって、妊娠中とは違った心身のトラブルが起こりやすいもの。数週間後に始まって、長引く気分の不調は「産後うつ」の可能性もあります。突然わけもなく気分が落ち込んだり、何もやる気が起こらなくなったり、なんだか赤ちゃんに愛情を感じられなかったり。放置すると深刻な「産後うつ」について詳しく解説します。

「産後うつ」の症状


 

iStock.com/monzenmachi

 

出産後しばらくして気分の不調を引き起こす「産後うつ」は、10人に1~2人の割合で起こるとされています

(※1)。 産後は自分のことが後回しになりがちで、心身の不調を感じても病院に行かないケースもあるため、実際の発症者はもっと多いとの見解もあります。 産後うつは誰にでも起こる可能性があり、代表的な産後トラブルのひとつです。

 

「産後うつ」の症状は、出産を終えて23週目頃から目立ち始めます。 原因がはっきりしない漠然とした悲しみや落ち込み、些細なことによるいら立ち、突然涙が止まらなくなる…気分の激しい変動が生じる病気です。 またそれに伴って、眠いのに寝つけなかったり、すぐに目が覚めてしまう睡眠障害、食欲不振などの身体的な症状が現れることも少なくありません。 多くは数か月経つと徐々によくなっていきますが、重症位なると「死にたい」という願望を持つようになったり、育児放棄や虐待の原因になることも。 この場合、適切な治療と注意が必要です。

 

>>NEXT この症状って「産後うつ」?