妊活のゴールは「夫にわかってもらう」ことではない
排卵日に夫婦生活がなく妊娠していないと、当然「生理」がやってきます。このときに「また一からやり直しだ」「これまでの努力が消えてしまうよな、やるせない気持ちになる」とおっしゃる女性は多いもの。 ですがこれまで説明したように、夫には「生理がきたときのやるせない気持ち」までは実感できません。知識として理解できたとしても、決して実感を伴うことはないのです。 この例からしても、夫に自分の気持ちまで「すべてをわかってもらおうとすること」は、結局あなたが「やっぱりわかってないんだ…」とがっかりするための準備のようなもの。 妊活のゴールは「夫にわかってもらうこと」ではなく「妊娠・出産すること」です。次々と沸く悩みをこじらせるなかで、ここを見誤ってしまわないよう、注意が必要です。
「妊娠できる日は1日だけじゃない」の余裕
妊活中の方でも誤解されている方が多いのですが、妊娠できる日は「排卵日」だけではありません。精子が3日くらい元気でいることや、排卵日がズレることを考慮すると「妊娠可能性日」は数日間できます。 もちろん「ベストの日」があるのは事実ですが、「この日だけ!」と思うと、自分も夫も思いのほかプレッシャーになってしまい、逃したときのショックに耐えられなくなってしまいます。
ベストな日がダメだったら念のため「次の日」に再チャレンジしてみれば、少なくとも「無念」だけで残りの日数を過ごすことはなくなります。 「排卵日」と聞くと、夫がプレッシャーになって避けてしまうのなら、あえて伝えないのも得策です。過ぎた日を悩むよりは「次の排卵日はどんな作戦で行こうか?」などと、次の策を練るほうに気持ちを切り替えてみましょう。
「傷ついている人」はときに、世間の声や過去に言われたことや、ときには自分の想像など「事実以上のもの」に傷つけられていることが多いものです。 自分のなかでぐるぐる考えていると、ネガティブな考えが事実にすり替わりやすくなります。妊活に関して、その状態は本当に有効ではありません。事実ではないことに悩む必要はないと、心得てくださいね。
文:矢島みさえ