魚の目利きができると、食卓に並ぶ料理も格段にグレードアップするはず。しかし脂がのっているかどうかや新鮮さなどは、どのように見分ければいいのでしょうか? そこで今回は美味しい魚の選び方を見ていきましょう。

 

「解凍サンマ」のほうが美味しいワケ


今年10月放送の『この差って何ですか?』(TBS系)では、魚の正しい見分け方を特集。はじめに紹介されたのは、美味しいサンマの見分け方でした。 サンマといえば「解凍サンマ」と「生サンマ」の2つに分かれますが、これからの時期に選ぶべきなのは「解凍サンマ」。同じ値段で売られている生サンマと解凍サンマを見比べると、解凍サンマの方がふっくらしています。さらに解凍サンマは生サンマより脂の量が多いとのこと。

 

冷凍と生の差は、「脂がのった時期に獲れたかどうか」で決まります。10月以降にスーパーなどで売られる「生サンマ」は、主に和歌山県近海で漁獲されたもの。しかし和歌山県近海のサンマは北海道近海から南下してきたため、脂が少なくやせ細っているそうです。 一方で解凍サンマは南下する前の8月から9月ごろに漁獲して冷凍保存。長距離を泳いでいないのでたっぷりと脂がのっています。

 

この時期は“秋味”と呼ばれるサケも見分け方がはっきりわかる魚。 普段目にするサケの切り身には、皮が白いものと黒いものがありますよね。部位によって皮の色が違うので、マグロでいう“トロ”に当たる部分を見分けるのがポイント。黒い皮の部分は背中側で脂が少ないため、美味しいサケを買うときは白い皮の切り身を選んでください。