溶連菌感染症と普通の風邪の違いは?


 

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溶連菌は一般的な風邪と似たような症状が現れるので、見分けがつきにくいもの。 しかし適切な治療をしなければ。思わぬ合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。溶連菌感染症と一般的な風邪の違いを詳しく見てみましょう。

 

■症状の違い

溶連菌感染症は、一般的な風邪よりも症状が強いのが特徴です。子どもは風邪をひきやすいため、一般的な風邪なら受診せず、自然によくなるのを待つというご家庭も多いでしょう。 しかし38度以上の突然の発熱、ぐったりしている、強いのどの痛みで水分も摂れないなど、強い症状が現れたときは溶連菌感染症を疑いましょう。

■治療の違い

近年では一般的な風邪に抗生剤は投与しない方針となりつつあり、症状を和らげる薬物療法が主体となります。いっぽう、溶連菌感染症の根本的な治療は「抗生剤」の投与です。 溶連菌感染症は、肺炎や髄膜炎などの合併症を起こしやすいほか、長期間の抗生剤投与によって確実な治療をしなければ、症状が良くなった後に心臓や腎臓に障害を引き起こすことが。 溶連菌感染症は一般的な風邪よりも注意深い治療が必要なため、疑われる症状がある時は病院で検査を受け、正しい治療を受けることが大切です。 また、症状が治まったからといって服薬を勝手にやめず、処方されたものは最後まで飲み切るようにしましょう。