©︎2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会

 

—— 息子さんのお話が出たところで、子育てについて伺います。成長を感じた瞬間はありますか?

 

知念さん 

いっぱいあります。男の子二人で、上は中2、下は1歳3ヶ月で12歳離れているのですが、お兄ちゃんは完全に私の戦力として手伝ってくれています。だから、逆に、年の近い兄弟を育てているお母さんって、どうやっているんだろうって気になりますね。お兄ちゃんがすごく助けてくれるので、子育てはあまり大変だと感じていないんです。

 

—— 子育てて心がけていることは?

 

知念さん 

自分が笑うようにしています。プリキュアもそうですが、大事なメッセージを楽しくキラキラした要素で子どもたちに伝えていますよね。そうすれば、子どもたちのも楽しんでそのメッセージを受けとる。だから、私が笑っていれば子どもたちも、私の言葉を聞いてくれるかなと思っています。

 

—— 知念さんのレシピでお子さんが好きなものは?

 

知念さん 

やっぱりハンバーグ、オムライス、ポトフとかが好きですね。お弁当にもよく入れます。冬場は、あったかいポットにスープやポトフを入れて、おにぎり握ってというのはよくやりますね。

 

—— 楽しく子育てされていてストレスはなさそうですが、息抜きやリラックス法はありますか?

 

知念さん 

仕事が息抜きって言ったら、「ちゃんとやれ!」って怒られちゃいそうだけど、いい気分転換になっていると思います。楽屋に行って、鏡にうつった自分の顔をまじまじと見る。そんなことすら新鮮なんです。「自分の時間を使っているな」という感覚です。 好きなことを仕事にしているのも理由のひとつかもしれません。お化粧をして、別の人になりきって、その人の人生を生きる。そんなお仕事だから息抜きになっているのだと思います。大きな声を出したり、動いたり、歌ったりすることもいいのかもしれません。これがお家で子どもを抱っこしてとなったら、できないですからね。 家にいたら、ストレッチすらできない。たった5分、10分のことだけど、家では誰かに呼ばれたり、何かが起きたりしてできません。お母さんって大変ですよね。

 

—— では最後に、CHANTO WEBの読者、働くママたちにメッセージをお願いします!

 

知念さん 

ママって、十分頑張っているのに「まだまだダメだ」「もっとがんばらなきゃ」って思ってしまうものです。私もそうなのでよくわかります。でも、「皆さん、十分頑張っているので大丈夫ですよ」って言いたいです。今回、出来上がった作品を見て、自分が少女だった頃を思い出しました。フリフリが好きだったな、ピンクが好きで憧れていたなとか。そういう気持ちって、お母さんになると忘れちゃいますよね。お化粧すらできない日だってありますから。 「頑張らなくていいよ」と言われても頑張っちゃうのがお母さん。なので、頑張りつつも、自分のことを可愛がってあげてほしいと思います。自分も楽しめば自然と笑顔になります。楽しく笑いながら、子育てを一緒に頑張っていきましょう!

 

知念里奈 / 女優・歌手 

1981年生まれ。沖縄県出身。1996年にシングル「DO-DO FOR ME」で歌手デビュー。以後、映画やドラマ、部隊への出演など女優としても幅広く活躍している。10年以上にわたり、ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演しており、日本で唯一、コゼット、エポニーヌ、ファンティーヌとヒロイン3役を演じた。ほかにも『ジキル&ハイド』のエマ役、『ミス・サイゴン』のキム、エレンなど大役を次々と演じ、今やミュージカルシーンに欠かせない存在となり、現在2児の母としてますます活躍の場を広げている。

 

取材・文/タナカシノブ