凝ったものを作れない時こそ見習いたい気遣い


お弁当の配置について、「子どもたちの記憶に残そう」という狙いがあったという林下さん。実は自分が亡くなった後のことを考えていたそうで、

 

いずれ自分がこの世にいなくなった時に、もしお弁当の話になれば子供たちで
「卵焼きは必ず入っていたね」
「そうそう、右上にね」
「ウィンナーも入ってた」
と、思い出してくれるかなと考えながら作っていました。

 

と語っています。頑張って作った“お弁当の定番メニュー”を子どもたちが語り草にしてくれたら、親冥利に尽きるというもの。林下さんは他にも

 

あとは、お弁当のおかずと朝御飯は絶対にかぶらせないとも決めていましたね。
お弁当の楽しみが薄れますからね、たいしたものは詰めていませんから…

 

など、子どもたちにお弁当を楽しんでもらえるような工夫をしていたそうです。 華やかで凝ったお弁当でなくても、子どものためを思って費やしたひと手間はきっと伝わっているはず。忙しくてキャラ弁などを用意できない家庭でも真似できそうな、ささやかだけど温かいこだわりを紹介してくれました。