以前に

関連記事で解説しましたが、「百日咳」は子どもの間で流行しやすい感染症です。しかし近年、大人の感染増加が大きな問題となっています。特に2019年は全国的に流行。知らないうちに感染していた…というケースも少なくありません。大人が百日咳にかかると〝比較的軽い症状〟で済むことが多いのですが…いったい何が問題なのでしょう?

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「百日咳」の症状と特徴

 

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百日咳は、「百日咳菌」と呼ばれる細菌に感染することによって発症する病気です。 発症後23週間は、微熱、鼻水、くしゃみ、咳など普通の風邪と変わらない症状が現れます。 しかし徐々に咳のみが強くなり、夜間を中心に激しい咳が止まらなくなる「咳発作」を引き起こします。乳幼児が発症すると、呼吸困難に陥って死に至ることも珍しくありません。

 

この「百日咳」、かつては患者の多くは5歳以下の子どもでしたが、2015年には「4人に1人は大人である」との報告も上がっています。 この大人への感染増加が、なぜ問題になっているのでしょうか? 「大人の百日咳」の特徴と〝問題点〟について詳しく見てみましょう。

 

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