苦かったり、飲み込めなかったり…子どもにとって「薬を飲む」のはハードルが高いことです。イライラしてつい叱ったり、無理矢理飲ませようとしたりしますが、それは逆効果。ますます「薬嫌い」になってしまいます。子どもと薬とどうやって付き合っていくのが正解なのか、薬剤師からのアドバイスです。
子どもが薬を嫌がる本当の理由
iStock.com/Sasiistock
ママを悩ませる
「子どもが薬を嫌がる」という行動、実は子どもの心やさまざまな感覚が、
確実に成長している証しでもあります。
たとえば
味覚。個人差はありますが、月齢で4か月を過ぎるころにはだいたいの味を感じるようになるため、苦い薬を飲ませると嫌がるようになります。
10か月を過ぎると味覚に加えて
自我も発達するため、「苦い薬の味や無理やりのまされた」という
悪い記憶が残り、薬嫌いにつながることも。
加えて「病気で辛いから甘えたい」「強制されるのが嫌だ」といった、
心理的な要因もあると思います。
薬を飲ませることは
「しつけ」とは違います。子ども自身が「薬は病気を治すため」と
理解できるようになるまでは、
「飲めなくて当たり前」くらいの余裕の気持ちで。
そして逆に、子どもが薬を
飲めたら褒めてあげるなど、薬への嫌悪感を少しでもなくせるように心がけたいものです。