察しあう「会話」で相手への理解を深める
仲の良い夫婦の特徴に、「あうんの呼吸」で会話ができることがあります。相手がなにをして欲しいのか、どのくらい望んでいるのかを察し合うことは、夫婦がお互いのことをきちんと理解しようと向き合わないと、なかなか成立しません。 実は、夜の営みのなかでは、この「察し合う」ということが必要不可欠。行為の最中は、ほとんど会話がありません。「そこは気持ち良くないので、別のところにしてください」というような、明確な指示もしないはず。 相手の気持ちや意図を察しながら、言葉を使わずにコミュニケーションを取ることになるので、自然と相手のことを理解しようと努めることになります。 そしてその「言葉を介しない会話」の積み重ねこそが、「あうんの呼吸」を作っていく。筆者はそんなふうに思うのです。
人は「わからないもの」に不安や恐怖を感じます。不安だからこそイライラしたり、怖いからこそ怒ってしまったり…。相手のことがわかれば、こういった感情も減っていくのではないでしょうか。 「性的欲求不満」といわれると、「はしたないこと」のように思う人が多いのですが、「性的欲求」のなかには、性行為を通して得られる安心感や愛情など、たくさんの「心理的欲求」も含まれています。 なんだか満たされない、不安、イライラする…という場合には、「もしかして…」と考えてみても良いかもしれません。
文:矢島 みさえ