高齢者は非正規社員が多い?


高齢化によって増えているのは人口だけではありません。

 

働く高齢者の数は去年862万人に達し、15年連続で増加していることが判明。特に2017年以降は「団塊の世代」が70歳を迎え始めたため、主に70歳以上の労働者が急増しています。

 

総務省の調べでは、昨年の「15歳以上の就業者総数に占める高齢就業者の割合は12.9%」で過去最高。韓国やアメリカなど“主要国”における高齢者の就業率と比べても、日本は高い水準にありました。

 

では実際に、高齢者たちはどのような業種で働いているのでしょうか? 以前総務省が実施した「労働力調査」の資料によると、「卸売業・小売業」が127万人で最多に。次いで、「農業・林業(107万人)」「サービス業(98万人)」「製造業(94万人)」などがあがっています。

 

また雇用形態についても調べたところ、「役員を除く雇用者」の内「非正規の職員・従業員」は76.3%。「正規の職員・従業員」の23.7%に対し、圧倒的に“非正規”の人たちが多くなっていました。そこで、パートやアルバイトなどの雇用形態にした理由を質問。男女共に「自分の都合の良い時間に働きたいから」が1位で、「家計の補助・学費などを得たいから」「専門的な技能などを活かせるから」といった回答も高い割合を占めています。