仕事には立っている時間が長い「立ち仕事」と、座っている時間が長い「座り仕事」があります。 仕事を始めるときや、転職する際、仕事内容や待遇、福利厚生はチェックすると思いますが、あまり考えが及ばないのが仕事中の身体的な負担に関する部分。いざ、仕事を始めたら肩こりや脚のむくみがつらい!ということが起こり得るのです。 立ち仕事と座り仕事について、改めて一緒に考えてみましょう。
「立ち仕事」と「座り仕事」とは具体的になに?
漠然としたイメージがあるであろう「立ち仕事」と「座り仕事」改めて具体的に見てみましょう。
立ち仕事として多いものには、接客業などの仕事があげられます。接客業では立っている時間が長く、事務作業以外で店員がずっと店の中で座っていられる時間はそう多くはありません。 また、宣伝チラシや記念品を配ったり、お声がけをするような仕事でも立ち続けることが多くなります。このようにレジや販売などをはじめとして、人と直接関わることが多い接客の要素を含んだ職種ほど、立ち仕事は多い傾向にあります。
一方で座り仕事は、卓上でする事務処理などの業務や、パソコンを扱う仕事、コールセンターなどでの対応をする仕事に多く見られます。自分のデスクの範囲内で仕事が完了できる業務などは、朝の出社をしてから休憩時間まで、ずっと座りっぱなしの方も多いはずです。
また車に乗って長時間の運転をする運送・運搬業などもずっと座席に座っていますので、座っている時間が長くなります。これは列車やバス、飛行機などの運転・操縦をする仕事でもあてはまるでしょう。
さらに製造業など、立って行わなければならない業務や、座って行わなければならない業務があり、それに応じてどちらかに偏った姿勢で長時間の勤務をすることが多くなるようです。
「立ち仕事はつらい」は本当?
立ち仕事であるメリットを挙げるとすれば、ずっと座っているよりも立ち続けていることの方が消費するカロリーが多いということでしょうか? 立ち仕事は座り仕事よりはカロリー消費をしやすい点でダイエット効果に通じるものがあります。
座ったまま長時間を過ごしている時間を減らし、立つ時間を増やすだけでカロリーが消費が期待できたり、立つことで血糖値などを安定させる効果などの健康面でのメリットがあると言われています。 働いていると、なかなかまとまった運動の時間を作ることが難しいですよね。健康的に働くということは、これからの時代に重要な視点。たかが健康問題…と思わず意識したいところです。
立ち仕事のデメリットとしては、夕方ごろに脚のむくみが出てくることが挙げられます。夕方になると靴がきつくなってしまう悩まれる方も少なくないのではないでしょうか。
長時間立ち続けたり、同じ姿勢を取り続けると、むくんで脚がだるくなったり、脚の筋肉が硬くなってリンパの流れが悪くなり血行不良を起こしやすくなります。