近頃映画は様々な技術の進歩により、さらに新しいエンターテインメントへと変化しています。

従来の2D映画のみならず、迫力満点な3D映画、揺れや風なども体感できるアトラクションのような映画館も。

映画といえばゆっくりと落ち着いて楽しむものというイメージがありますが、刺激のある体験も映画館で楽しめるようになったのです。

その中でも今回は、まるで映画の中にいるような臨場感を体験できる「IMAXデジタルシアター」についてご紹介いたします。

 

 

最近よく見る「IMAX」とは?


「IMAX」とは、カナダのIMAX社が開発した動画フィルムの規格、映写システムのことです。

通常の映画と何が違うのかというと、まずスクリーンの大きさがとても大きいのです。天井から床、左右の壁いっぱいに大型のスクリーンが広がっています。

フィルム自体も大きさが異なり、通常の映画で使われているフィルムが35mmであるのに対し、IMAXのフィルムは70mmと大きく作られています。そのため大きなスクリーンに映しても映像が粗くなることがなく、高画質かつ迫力のある映像を楽しむことができるのです。

 

さらに、2台のプロジェクターを使用することにより映像を明るく鮮明に映し、実物のような美しさと臨場感を体験することができます。


映像のみならず音響にもこだわりが。通常の映画館では座席によって聴こえる音にムラがある場合がありますが、IMAXでは6つのスピーカーを使用し、シアター内のどの座席でも音声がクリアに聴こえるよう設計されています。

そのため、身体に響くような重低音や、繊細な音もよく聴こえるようになっています。迫力のある映像と併せて、よりリアルな体験になることでしょう。

 

IMAXには3D版もあります。3D映画は画面が暗くなりがちですが、IMAXは3Dであっても明るく鮮明な映像を楽しむことができます。

IMAX3D最大の特徴は、映像が目の前にまで迫ってくるような迫力です。

スクリーンの大きさや高画質な映像により2Dでも十分に迫力のある仕上がりですが、3Dになることでより映画の中にいるかのような臨場感のある体験をすることができます。

 

IMAXと相性のいい映画は?


IMAXの最大の特徴は、映画の中に入ったような感覚を味わうことができるところです。現実にはいないようなキャラクターがたくさん出てきたりCGがふんだんに使われているようなファンタジー映画などは、より非日常感を味わうことができるでしょう。

 

爆発シーンや銃弾が飛び交うようなシーンの多いアクション映画などはより緊張感が走り、迫力も満点です。大きな音が多い作品は、音響の良さが生かされてよりリアルに感じることができるでしょう。

ホラー映画も同様により緊張感や恐怖を感じることができるため、好きな方にはおすすめです。

比較的動きの少ないドキュメンタリー映画などよりも、大きな音や動きの多い映画のほうがより感情が揺さぶられ、アトラクション的に楽しむことができます。

 

また、画面がとても大きいので、普段では気づくことができないような細部までよく見えたり、IMAX独自の音響により繊細な音を聴くこともできます。一度見て気に入った作品や自分の好きなシリーズものIMAXで観ると、新たな発見があるかもしれません。

 

 

気になるお値段は?


映画の「通常料金」は2D映画の料金が基準となっています。大人の料金が1800円というところがほとんどでしょう。ちなみに、TOHOシネマズは2019年6月から通常料金を100円引き上げ、1900円にしています。

 

IMAXの場合、通常料金にプラスしてIMAX鑑賞料金を払う必要があります。劇場によって金額に多少の差はありますが、500円前後の金額が加算される場合が多いようです。

 

通常料金に加算されるといえば、「3D」を思い出す人もいるでしょう。専用のメガネをかけて鑑賞する必要があるため、3D鑑賞料に加えて3Dメガネ料が加算されます。劇場によっては、持参した3Dメガネを使用できるとこもあるので、鑑賞予定の劇場の料金表を確認してみてくださいね。

 

ちなみに、IMAXの3D作品を鑑賞するとなると、通常料金+IMAX鑑賞料+3D鑑賞料+3Dメガネ料金がかかるということになります。

 

 

 

映画は手軽に味わえる“ちょっと特別な”エンターテインメントです。映画をもっと楽しみたい、いつもと違う体験がしたい、というときは、ぜひIMAXで鑑賞してみてはいかがでしょうか?

通常の映画を超えた臨場感が味わえますよ!

 

文/小野寺香織