夫が妻の家に入る形で結婚する、いわゆる〝婿取り〟婚。義両親と同居する苦労を知らないため、謎の自信で「同居したら楽しいわよ」と提案してくるのですが…。〝婿取り姑〟の能天気な同居案に翻弄される、妻たちのお話です。

 

 

■家を増築しましょ(弥生さん/33/百貨店店員)

iStock.com/tdub303

うちの姑は婿をとって結婚した、いわゆる〝婿取り姑〟。ずっと自分の「ホーム」から出たことがないせいか、同居の苦労なんて知るよしもありません。 結婚のあいさつで最初に会ったときから「結婚後は家を増築しましょうね」なんて、同居することが当たり前の様子。ハッキリと「同居するつもりはありません」と伝えましたが、怪訝な顔で聞こえないふりをしたんです。 見かねた旦那と舅が「新婚のときぐらいは、ふたりでいたいかもね」と説得してくれて、いちおうの納得はしてくれました。もちろん同居したくない理由は、そこじゃないですけど。 結局子どもが生まれたいまも同居はしていませんが、隙あらば「増築の件だけど…」と話を蒸し返します。そもそもなんで「二世帯住宅」とかじゃなくて「増築」なんですか!?  いままでだって、なんでも自分の思いどおりにしてきた姑です。私が我慢する未来しか見えないのに、あなたの「ホーム」で同居なんて、絶対にしませんよ!