頑張らなくてもムダのない家計を築くために、暮らしのなかの習慣を見直してみましょう。時間をかけなくとも、お金と上手につきあう方法は身につけられますよ。(2016年05月より)
家計のムダをはぶくのにもう、時間なんて必要ない
「1円でも安い食材を探し、スーパーをはしごするような極端な節約をしなくても、浪費家計は再生できます」約9000人の家計を見てきたFPの横山さんは、貯金成功者の共通点が、誰もができる習慣にあると言います。「"健康に気づかう""物を大切に扱う"など、貯金と無関係に見える習慣が、実はお金と上手につきあうコツだったりします。時間をかけずとも、日常生活を見直すことで、家計のムダは大きく削減できますよ」
<〝貯金習慣″は身についてる?あなたの行動をチェック!>
CHECK 01□帰宅したら小銭は財布から出す
小銭がパンパンな財布は消耗が早い。毎晩、整理する習慣がある人は、物をていねいに扱う傾向が強く、ムダな出費も少ない。
CHECK 02□クレジットカードは2枚までに絞る
入会特典がおトクなので、つい枚数がふえてしまいがちだが、支出経路が多いと家計の把握がしづらくなる。持つなら2枚までが安全。
CHECK 03□家族や同僚とお金の話ができる
「お金の話=うしろめたい」という発想は捨て、積極的に情報交換を。貯める意欲UPにつながったり、新たな節約情報を得られることも!
CHECK 04□毎月、決まった額を給料日に貯金している
家計管理の王道だが、貯めている人はやっぱり給料日の貯金確保を習慣化している。まずは、月収の1割からの"先取り"をめざそう。
CHECK 05□レシートは必ずサッと目を通す
細かく集計するまではできなくとも、レシートは必ずもらうこと。サッと目を通すだけでも、ムダな出費が見つけやすくなる。
CHECK 06□割引があるからと一括払いをすぐ選ばない
保険料や税金は年払いにすると割引になるが、まとまった出費は貯金計画をくずす原因にもなる。貯金に余裕がなければ分割払いが安全。
CHECK 07□その日の合計出費額がだいたい言える
1円単位まで正確に把握する必要はなし。使いすぎた翌日は出費をおさえるなど、月内で家計を調整できるよう、ざっくり把握しよう。
CHECK 08□突然の出費に対する備えがある
車検代や家賃の更新料など、月々の家計管理に含まれない出費はつい見落としがち。ボーナスはあてにせず、毎月少しずつ貯めて。
CHECK 09□空腹時には買い物へ行かない
食欲があると、当初買う予定がなかったものまでかごに入れがち。ムダな衝動買いを減らすために、空腹時の買い物は避けるように。
CHECK 10□秘密の貯金はもたず家計を透明化する
「秘密の貯金=夫への信頼感のなさ」につながるため、バレたとき夫に与える不信感が大きい。夫婦で収支を共有したほうが健全。
CHECK 11□こづかいは収入に比例させる
子どもが小さいうちは、家計の変動が大きい。柔軟に対応できるよう、「こづかいは月収の1割」など、収入や家計に応じて変動させよう。
CHECK 12□現金を引き出す周期が決まっている
現金が不足するたびに口座からお金を引き出すと、やりくり力が身につかない。ムダな手数料もかかるので、決めた日のみATMへ。
CHECK 13□必要がなければすぐテレビをつけない
貯めている人に共通するのは、「時は金なり」という認識。惰性で行動せず、休むときは休むなど、意識的な行動が生活のムダをはぶく。
CHECK 14□適度な運動を心がけている
病院での治療代や薬代、検査費用など、不健康だとよけいな出費は増すばかり。適度な運動や食生活が、実は貯まる生活を支えている。
CHECK 15□1円単位までの細かい管理はしない
細かな家計管理は挫折するもと。自分が使いすぎていると自覚している分野の出費を記録するだけでも、家計のムダは減らせる。
CHECK 16□人との約束は必ず守る
決まり事にルーズな性格だと、DVDのレンタルをつい延滞してしまうなど、ムダな出費を招くことにも。貯金の成功は見こめない。