子育てで忙しいけど、これでいいのかな…?

 

育児休業を過ごしているとき、思うように行かない毎日にモヤモヤしたり、孤独を感じたり、仕事復帰が心配になったりしたことはありませんか?

 

そんな育休中のモヤモヤを減らしたいと、2児の母でIT企業に勤める栗林真由美さんは、育休中のお母さん・お父さんたちが交流する コミュニティ「MIRAIS(ミライズ)」を立ち上げました。

 

一体どのような活動をしているのでしょうか?栗林さんにお話を聞いてきました!

 

機会・役割・仲間を提供し、育休の「モヤモヤ」をなくしたい

MIRAIS代表の栗林真由美さん

まずは、主宰されている育休コミュニティ「MIRAIS(ミライズ)」について教えてください。

 

簡単に言うと、2018年に立ち上げた育休をより有意義に過ごすためのプラットフォームです。半年ごとにメンバーを募集し、参加費を頂いてオンラインを中心に活動しています。2期目の現在は、国内外の約50人のメンバーがいます。

 

自分なりに育休をどう過ごすかテーマを決めて、毎月どうだったかを振り返るというのが柱です。メンバー有志でコミュニティの運営や部活動も行っており、同 志づくりの場にもなっています。

  

育休にテーマを持つ、というのは考えたことがありませんでした。

参加者はどういう方が多いんでしょうか?

 

会社員やフリーランス、公務員など様々な職業の人がいますし、業界もバラバラです。お母さんだけでなく、お父さんも参加しています。居住地は関東近辺が多いですが、名古屋、大阪、島根、ハワイやイギリスなど地方、海外からも参加者がいるんです。多様性がMIRAISの魅力でもあります。

 

オンラインでのやり取りが多く、打ち合わせやイベントもオンライン会議システムを使っているので、外に出にくい低月齢のお子さんがいる人も多いです。

 

ランチ会をする「MIRAIS」のメンバー
ランチ会をするMIRAISのメンバー。「子どものこと」より「自分自身のこと」を話し、考える機会になっている

 

栗林さんはなぜこうしたコミュニティを作ろうと考えたんですか?

 

私は2014年に第1子を出産した時、「子どもがいても思いっきり働く準備期間」とテーマを掲げ、「育休プチMBA勉強会」を立ち上げるなど積極的に活動していました。

 

自分としては充実した育休になりましたが、周りには育休明けに仕事に復帰した時、「こんなはずじゃなかった」と壁にぶち当たる人や、育休中の過ごし方にモヤモヤを抱えている人も多かった。だから、2018年に第2子を出産した際の育休では、もっと有意義に過ごす人を増やして育休の概念を変えていきたいと考えたんです。

 

育休は、会社から離れて自分と向き合える大切な機会。自分のためにも、その姿を見ている子どもたちのためにも、充実した時間を過ごして復職後につなげてほしいという思いがありました。

 

確かに育休中は、「子どもと夫としか話してない…」と孤独を感じたり、復職後に不安を感じる方も多いですよね。

 

なぜ育休中にモヤモヤしてしまうのかというと、「機会・役割・仲間」がプッツリとなくなるからだと思うんです。仕事をしていれば当たり前に、活躍の機会、社会的な役割、仕事仲間が得られますよね。でも、産休・育休に入ると急にすべてがなくなってしまう。だからその3つを提供したいと考えました。

 

さらに、人は1つのきっかけでは変われないし、1人だと変われないけれど、身近な人が変わると「自分も変わりたい」と思える。だから育休中の人たちが集まるコミュニティを作れば、お互いに刺激し合えると思ったんです。