「本みりん」と「みりん風調味料」の違いって何?
調理に役立つみりんの効果を見てきましたが、他にも色々なマメ知識があるようです。まずは、よく耳にする「本みりん」と「みりん風調味料」の違いについてチェックしていきましょう。「本みりん」は焼酎やもち米、米麹を熟成させて絞ったものですが、「みりん風調味料」にはアルコールが入っていない模様。臭みを消す効果はアルコールによって発揮されるので、「みりん風調味料」では効果を期待できないかもしれません。
宝酒造株式会社の公式サイトでは、“本みりんの疑問”に対する答えが掲載されています。例えば「本みりんの色が濃くなってしまったけど使っても大丈夫?」という質問には、「全く問題ありません」と回答。本みりんに含まれる糖分とアミノ酸が、褐色物質を生成する“メイラード反応”を起こすため色が変わるそうです。調理効果には全く影響がないので、安心して使ってください。
他には、和食の調理に欠かせないテクニック「煮切りみりん」の方法も。“煮切り”とは本みりんを加熱して、アルコール分を飛ばすことです。公式サイトの回答によれば、「めんつゆやお菓子作りのシロップとして利用できる」とのこと。
本みりんの効果を把握して、ワンランク上の料理を実現してみてはいかがでしょうか?
文/牧野聡子