■ママ社員の「助け合い」体制(真弓さん/40歳/食品関係)
5年前、上司に妊娠報告したときのこと。第一声は祝福ではなく「つわりとかで休みそうなの? そのぶん周りの人の仕事が増えちゃうな~」だったんです。しかも「出産後も働きたいです」と意思を伝えたところ「え? ムリでしょ!」と一笑に付されました。 それまでうちの部署は「妊娠したら退職する」というのがあたりまえでしたが、私は諦めずに出産後半年で職場復帰したんです。最初は嫌味ばかり言われていましたが、親子向けの商品が開発されることになって「母親ならではの意見」が尊重され、少しずつですが「市民権」を得ていきました。 後輩の女性社員も、私を見て勇気を持ってくれたようで、いまでは4人もママ社員が。急に会社を休んでも周りの負担にならないよう、いままで1人でやっていた作業を2人1組のチーム体制にして共有し、急な発熱でも対応できるように。 ママ社員たちが、お互いにさ支え合えるような体制ができました。数年前では考えられなかった風景です。ママが活躍できる職場にできて、よかったと思います。