演奏シーンにも注目!
単なるバンド物語ではなく、そこに絡む切ない恋愛模様、それぞれの思いが描かれる本作。エンディングテーマを劇中バンド“ギヴン”が歌うところも見逃せません。立夏の胸に刺さった真冬の歌声、心に響く歌詞は、鋭さ、繊細さ、脆さを絶妙のバランスを保ちながら、観る人に訴えかけます。
“ギヴン”は、立夏&真冬の高校生組と、面倒見がよくすこぶるお人好しなベース担当の大学院生・春樹&強面だけどとにかくモテるドラム担当の大学生・秋彦の大人組で構成されているバンド。そこに国際的に活躍する天才ヴァイオリニストの大学生・雨月、真冬と真冬のギターについて何かを知っている高校生・柊など、個性豊かなキャラクターも登場するので、お気に入りのキャラクターを見つけて、彼らの紡ぐ物語を見届けてみて。
文/タナカシノブ