毎日、きちんと机に向かって家庭学習をしているわが子。それのになぜか成績が上がらない。そんなお悩みの声をよく耳にします。「サボっているならまだしも、頑張っているのになぜ?」と考えると切なくなってしまいますね。 まじめに取り組んでいるのになかなか結果が出ない場合は、勉強のしかたに問題があるのかも。現在の学校は、ゆとり教育の反動もあって、学習内容が以前に比べて増加しています。 一方、子どもたちは部活や習いごと、友だちとの付き合いなどで忙しく、家庭学習にとれる時間が限られています。つまり、増大した学習内容を限られた時間で効率よくこなすこと必要があるのです。 ここでは、やってはいけない非効率な勉強法について考えていきます。


■NG1:気が向いた時間に勉強を始める

「3点固定」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。最近は学校でもよく紹介されている考え方で、「朝起きる時間」「勉強を始める時間」「夜寝る時間」の3つを毎日決まった時間に固定することです。 起きる時間と寝る時間を決める必要性は、生活のリズムを整えるという意味からもなんとなく理解できますが、勉強を始める時間を固定するのはなぜでしょうか。それは、勉強を習慣化させるためです。 始める時間だけでなく、「〇時から漢字の書き取り」など、そのときに取り組む内容もできるだけ固定化するとよいでしょう。毎日続けていると、脳にインプットされて体が自然に動き、スムーズに勉強を始められるようになります。 時間を決めずに、気が向いたときに勉強をスタートしていると、頭の中がうまく切り替わらないことも。それまでにしていたことがついつい気になるなど、勉強に向かう態勢がなかなか作れません。 そのため、時間ばかりが過ぎて学習の中身が伴わない、極めて効率の悪いときを過ごすことになるのです。 慣れるまでは、決まった時間に机に向かうというのはなかなかハードルが高いので、おうちの方がぜひ声を掛けてあげてくださいね。