■職場での人間関係をギクシャクさせるNGワード

まず、あなたにとって「一緒に働きたくない」とはどんな人でしょうか?想像してみてください。 個性むき出しの人、あるいは変わった人でしょうか。いろんなタイプがあるでしょうが、共通して言えるのは、ネガティブな人ではないでしょうか。ネガティブな人よりは、ポジティブな考え方や話し方で、いつも明るくニコニコしている人と一緒に仕事をしたいと思うのではないでしょうか。 「逆もまた真なり」、同僚から一緒に働きたいと思ってもらえるようになるには、まず自分がネガティブな人にならないこと。そのためには、NGワードを意識して使わないようにすることが大切です。 それでは、口癖になりやすいネガティブなNGワードを、ひとつずつ見ていくことにしましょう。 ①「でも」 最近よく見かけるのは、話しかけると「でも…」という接続詞から話し始めるのが癖になってしまっている人です。 この「でも」という言葉の意味を考えてみてください。「でも」で話し始めるということは、このあとすぐ、相手が言ったことを否定する言葉が続くのです。それでは、相手の気持ちを上手く聞き出すことはできません。 おそらく、それが癖になっている人は、頭の中で自分と対話している時でも、話し始めが「でも」になってしまっていて、自分の考えさえも否定して、疲れさせているのです。 「でも」という言葉を使うことによって、無意識に相手も自分も傷つけてしまっていることに、気付きましょう。「でも」という口癖を直すには、どのように言い換えれば良いのでしょうか? ついつい言いそうになる「でも、~ですよね?」というネガティブなフレーズを飲み込んで、いったん「そうですね!」や「そうそう!」などと肯定する言葉に置き換えてみることをおすすめします。 話しかけてくれた人は、相談したくて話しかけてくれたと思うので、頭ごなしに否定されると話す意欲を失ってしまいます。 「そうそう!それでね…」と言ってもらえるだけで認められた気分になり、いろんなことを話してくれることでしょう。人間関係を円滑にするために、この否定的な「でも」という言葉で話し始めることは避けるように心がけましょう。 では、逆に「でも」と乱用する人がいる場合、自分自身が傷つかずに会話するにはどうすれば良いのでしょうか?いつも「でも」と否定してくる人は、多かれ少なかれ、そうした話の切り出し方が癖になってしまっています。 自分自身が傷つかないようにするには、その人には自分の意見を言わず、聞き役に徹するのが正解です。ところが、そういうわけにもいかないのが、職場での人間関係…。 「あの人は『でも』が大好きだから」と思って、言われた時には「また『でも』って言われたわー!」と心の中で笑ってしまうぐらいの気持ちでいると、心が折れることなく笑顔で乗り越えられることでしょう。 ②「だって」 「でも」に続く、職場でのNGワードは「だって」です。どんな時に「だって」を使うのか考えてみるとわかりますが、「言い訳」を言う前の接続語が「だって」です。 「だって~だから仕方ないですよ」と言えるのは、誰かに甘えたい時ではないでしょうか?それを職場で使うということは、「甘いな…」と思われて、さらに厳しくされるかもしれません。 職場で言い訳をするのは、相手がさらに強く言える環境を作ってしまうのでNGです。失敗した時にはまずストレートに謝って、解決策を考えるようにしましょう。 ③「どうせ」 年齢が上がるにつれて、どこからともなく自然に出てくるようになったのが「どうせ」というめんどくさい時に使うフレーズ。「どうせ遅れるから」、「どうせ食べられないから」、「どうせできないから」…。 自分で自分のリミットを勝手に決めてしまっている、ネガティブなNGワードがこの「どうせ」です。疲れている時や仕事で忙しい時など、ついつい言ってしまいがちですが、さらに自分を疲れさせる言葉なのです。 ただ、友達どうしでグチを言う時のみの限定で、この「どうせ」は最高の癒やしパワーを持っているのでおすすめさせてください。 ④「わかりません」 素直になんでも言えるというのは素晴らしいことですが、職場で「わかりません」は使わない方が良いでしょう。 「わかりません」と言われると、困難を丸投げされた気分になり、「自分で調べてよ!」と怒り出す人もいるかも知れません。 まず、わからないことは自分で調べましょう。そして、どうしてもわからない場合、「一緒に調べてもらってもいいですか?」とお願いするのが正解です。 ⑤「できません」 何か頼まれた時に、「できません」と即答するのはやめましょう。頼んでくれた人は、新たな可能性を見つけようとしてくれているのかもしれません。 まず一度、自分でチャレンジしてみて、どうしてもできない場合には「できなかったので手伝ってください」とお願いするようにしましょう。