卵には人が生きていくのに必要な、たんぱく質や各種ビタミン、脂質やミネラル、カルシウムなどなど、あらゆる栄養素が含まれています。 これらのことから、卵は「完全栄養食」とも言われています。


■病気にでもならないと卵は食べられない

戦後間もない頃を過ごしたお年寄りからは、「何も無い時代だったから、何もかにも高かったな」「病気でもならなきゃ卵なんて食べられなかったよ」などという声がよく聞かれます。 それほどに貴重なものだった卵が一般家庭の普及し始めたのは、1955年(昭和30年)以降のことでした。 総務省統計局や農林水産省のデータによると、他の物価が高く推移しても卵の価格は多少の波はありながら、おおむね横ばい状態で安定しています。それはよく考えるとすごいことですよね。 他の食品と比べれば歴然です。牛肉の価格を見ると、1950年代は豚肉・鶏とほとんど同じだったのですが、今では豚肉・鶏肉の4倍近い価格になっているのですから。