学校でも習い事でも「明るくて積極的な子」が褒められがちな傾向ってありますよね。引っ込み思案で遠慮がちなわが子に対し、少々不甲斐なく歯がゆい気持ちを感じて、心配するママも多いのではないでしょうか。でもその心配、本当に必要なのでしょうか? ママたちの体験を聞きました。
■子どもの長所は一つじゃない(雅恵さん/39歳/イベント会社勤務)
うちの息子は小学5年生。参観日で手を挙げて発表はしませんし、グループディスカッションでも、いつもみんなの意見を聞くだけ。親としてはなんだか恥ずかしくて「どうして言わないの?」と言ってしまったこともありました。 どうしても心配になって、ある日担任の先生に相談してみたんです。すると「息子さんは確かに、その場で発言するのは苦手です。でも、あとでフォローを入れているのはご存知ですか?」と意外なことを言われました。 たとえば、自分の意見が採用されなかった子や、答えを間違った子がいると、後から「あれは、こういう意味で言ったの?」「みんなの前で言えるの、すごいよ!」と、気遣いの声をかけているそうで、感激しました。 それからは、息子の引っ込み思案を「短所」と決めつけないようにしました。周囲を見ている視野の広さや思慮深さを「長所」として見るように心がけています。恥ずかしいなんてとんでもない、とてもすてきな息子です。