「夫からの束縛に耐えられない」という妻の話はよく聞きますが、今回お話を聞いた妻たちを束縛していたのは、なんと「不倫相手」の男。結婚のような社会的な関係でもなく、何の拘束力も持たない「不倫関係」において、相手を束縛するという理不尽さ。妻たちを悩ませた「モラハラ不倫男」とは、いったいどんなものなのでしょう?
■私はあんたの女房か?!(梢さん/29歳/医療事務)
つい数日前まで楽しくやっていた不倫相手に、別れも告げずにLINEをブロックしました。相手はどうしてブロックされたのか、わかってないと思います。理由を説明するのも面倒なくらい、一気に嫌いになってしまったんです。 会う場所や食事などは私に相談もせずいつも勝手に決めたり、つきあっていくうちに〝俺様的〟な性格であることに気づきました。最初は男らしい性格に惚れてはいたんですけど、あまりにも「自分勝手だな」と思うことが多く、テンションが下がっていきました。 そんな心境のなか、不倫相手とホテルへ行ったときのこと。つきあって半年経って、そろそろ遠慮がなくなってきたころだったんですかね。「上着かけておいて」「お風呂用意してよ!」と私に指示を。正直「はぁ…? 私は、あんたの女房か…」と思いましたね。 ただでさえ、旦那の亭主関白な態度にストレスを感じているのに、不倫相手にまで亭主関白な旦那ヅラされたくはありません。極めつけは「おまえは、ほんとに気がきかないな」「家のことは、ちゃんとやれてるの?」と罵られ。 私の家での行動まで干渉してきたので、さすがにうんざり。「もう、やってられない…今日こそ終わりにしよう!」と別れを決意しました。「不倫相手の立場でなに言ってるんだ!」と言い返してやりたかったですよ。