原作がゲームなら、ちょっとハードルが高いかも……という理由でこの映画を観ないと思った人は、損をします!
もちろん、この映画ではゲームが重要な役割を果たしていますが、ゲームが原作の映画というわけではありません。ゲームを介して心を通わせていく、父と息子の物語なのです。
映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
単身赴任の父が突然会社を辞めた……
吉田鋼太郎演じる岩本暁は、無表情で無口でいつも機嫌が悪そうな父親。ずっと単身赴任していた父が、突然会社を辞めて家に戻ってくるところから物語は始まります。昇進の噂もあった父が、なぜ会社を辞めたのか。その理由はわかりません。
坂口健太郎演じる息子のアキオは、父のことが気になる様子。ちょっとした行き違いから、忙しい父とはあまり会話をしなくなっていたアキオですが、幼い頃、父に買ってもらったゲーム「ファイナルファンタジーⅢ」で一緒に遊んだことをふと思い出します。あの頃のように父と話したい!と思い立ったアキオは、退職祝いに「ファイナルファンタジーXIV」をプレゼントします。アキオは素性を隠して父のキャラクターに近づくのですが……。