■和装のメリットとは
子どもが卒業式に和装を着るメリットとは、一体どんなことでしょう。 やはり何よりも可愛らしく見えることと、他の人より注目を集めるという点ではないでしょうか。和装は着ている人自体をあまり見かけることがないため、着ている人がいると目立ちますよね。 和装を着る機会はめったにないので、こうした機会に伝統に触れることができ、和装を着る良さを教えることもできます。 和装は日本人の体形に合わせて作られていますので、着物や袴を着ると背筋が伸び、スタイルがよく見えます。 また、洋装だと卒業式の時期に販売されているものは似たようなデザインのものが多いので、他の子どもとかぶってしまうこともあります。 和装は柄やデザインがそうそうかぶることはありませんので、他の人とかぶってイヤな思いをすることもありません。
■和装を着るときの注意点
普段あまり着慣れていない和装を着ると、いろいろ困ってしまうことが出てきます。 和装を着るときに注意しなければならないのが、トイレです。和装はスカートと同じような構造になっているので、トイレで脱ぎ履きをする必要はありませんが、裾丈が長いのでトイレの床に裾がついてしまい、汚してしまうこともあります。 洋式トイレも増えていますが、まだまだ和式トイレの多い小学校では、和装で卒業式に参加する場合、子どもに前もってトイレでの注意点を教えておく必要があります。 着物の両袖をお腹の帯に挟み、着物と袴の裾を順番に持ち上げ、内側の肌着で固定して用を足します。トイレが終わった後は、逆の順番で戻していきます。 また、卒業式を行う時期はまだ肌寒いため、式典中に体が冷えないよう、防寒対策が必要です。厚手の肌着を着用し、足元はタイツやハイソックスなどを履いて体を冷やさないようにしましょう。