日本では昔から土用の丑の日にはうなぎを食べるといった風習がありますよね。実際にうなぎを購入して食べている人も多いのではないでしょうか。スーパーなどでも土用の丑の日の合わせてうなぎのコーナーが設けられていたりもします。 この風習はどのようにして始まったのでしょうか。うなぎを食べることの意味にはどんなものがあるのでしょうか。さまざまな風習にはいろいろな理由があるのです。
■土用の丑の日とは?
まず、最初の疑問が土用ではないでしょうか。なぜ土用なのかというと、まず五行思想という哲学の思想があって、春は木、夏は火、秋は金、冬には水が割り当てられています。 五行ですからひとつ足りません。残りのひとつが土なのですが、それがそれぞれの季節の変わり目に割り当てられているのです。 実際には、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間に土が割り当てられています。それで土用となるのです。土用と言えば、夏の土用が一般的なのですが、実際にはもっと四季全てのタイミングで土用があるのです。 次は丑の日ですが、暦上で、日付に対して干支が割り当てられています。丑の日は12日に一度のタイミングでやってきます。 土用の丑の日となると、土用は18日間あるので、土用の間に丑の日は最低1回、多くて2回あることになります。これが土用の丑の日ということです。夏の土用の丑の日が注目されていますが、年間で考えれば、土用の丑の日は季節ごとに何度も訪れているのです。